Webサイトを作るとなると頻繁にSEOという言葉を聞くことになると思います。
そこで今回は

SEOって何?



SEOって聞いたことはあるけど何をすればいいのかわからない…。
という方向けに、『SEO対策とは何か』について解説していきます。
- SEOとは何かがわかる
- SEO対策の種類がわかる
- SEO対策で行うことがわかる
SEOって何?
SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、『検索エンジン最適化』を意味します。
検索エンジンとは、キーワードを入力してページを検索するためのシステムのことです。
代表的なものとしてはGoogleやYahoo!、Bing、Safariなどが該当します。
SEO対策とは端的に言うと、これらの検索エンジンで対象のサイトを表示されやすくするための施策です。
例えば、Googleなどで「ブログ」と入力し、検索をかけると次のような検索結果が表示されます。


この検索ページで表示される順番を『検索順位』と言います。
「ブログ」で検索した場合の1位は「Ameba(アメーバ)|芸能人・有名人ブログ」です。
検索順位は高ければ高いほど、多くの人の目にとまり、クリックしてもらいやすくなります。
では検索順位によってどのくらいクリック率に差があるのでしょうか?
下記のグラフは「検索順位ごとのクリック率」を表したものです。
このグラフを見ると1番目に表示された場合と10番目に表示された場合では、クリック率の差が10倍以上開いています。
参照:https://www.seoclarity.net/mobile-desktop-ctr-study-11302/
また、1位と2位でもおおよそ2倍程度と、検索順位が一つ変わるだけでもクリック率は大きく変わってくるわけです。
そのため、少しでも多くのユーザーが検索からサイトへ流入してくるように、多くの企業がSEO対策を行っています。
企業がSEO対策を実施する理由
まず始めに、検索から人を集めるには、『SEO対策を行うパターン』と『広告費を用いるパターン』の2つがあります。
この内はじめに思いつくのは広告を活用した集客方法ではないでしょうか?
広告は即効性も高く、非常に効果的な施策ですが、アクセス数に応じて費用が発生するため、集客数に比例してコストも高くなってしまいます。
また、広告費の支払いをやめればその時点で表示は止まるため、継続的に集客を行うにはコストを払い続けなければなりません。
そのため、広告を用いる場合は多くの予算が必要です。
一方、SEO対策ではアクセス数とコストは比例しません。
検索に表示されるようにコンテンツを作成する必要があるため効果が出るまでは時間がかかりますが、上手く行けば低コストで大きな成果がうまれる可能性もあります。
また、一度表示させることができれば、広告費を止めたとしてもすぐに集客が途絶えません。
そのため、広告での集客に比べてかかるコストが抑えることが可能です。
SEO対策を行う際の注意点
ここまで聞くと「SEO対策は行っておいて損はない!」と思われるかもしれませんが、もちろんいい点ばかりではありません。
続いてSEO対策を行う際の注意点をお話していきます。
注意点1:効果が出るまでに時間がかかる
SEO対策はどうしても効果が出るまでに時間がかかってしまいます。
広告ならば出稿してからすぐに効果が現れますが、SEO対策ではそうもいきません。
というのもSEO対策ではブログ記事などのコンテンツを多く作っていく必要があるからです。
なぜコンテンツを多く作っていく必要があるのかはこの記事を通じて詳しくお伝えしておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
ではどのぐらいの期間がかかるのかというと、少なくとも2〜3ヶ月は見積もっておく必要があります。
デメリット2:必ず成功するわけではない
SEOは特定のキーワードで上位にランク付けされるために効果的な方法です。
しかし、必ず成功するわけではありません。
検索エンジンのアルゴリズムは複雑で、その内容が発表されておらず、また頻繁に更新されます。
そのため、これまで効果的とされていた方法が明日も同様に効果的であるとは限らないのです。
加えて多くの集客が見込めるキーワードは、当然のことながら多くの企業が同様に対策を行っています。
SEO対策はどうしても早く始めたほうが有利であるため、現状人気のキーワードで高い検索順位を取ることは非常に難しいです。
SEO対策を実施するかどうかはこれらの点を考慮したうえで実施するようにしましょう。
検索結果はどのようにして決まっているのか?
ここまでSEO対策のメリットやデメリットについてお話してきました。
続いてはSEO対策の方法について解説していきます。
はじめにもお伝えしたようにSEO対策とは検索結果で上位に表示させるために行われる施策です。
この対象となる検索結果は『検索エンジン』と呼ばれるシステムによって決まっています。
検索エンジンはGoogleやBingなど、様々なものがありますがSEO対策で主にターゲットとされるのはGoogleの検索エンジンです。
ではなぜGoogleの検索エンジンが対象とされているのでしょうか?
効果的なSEO対策を行うためにも、検索エンジンの仕組みと、Googleの検索エンジンがターゲットとされる理由について理解しておきましょう。
検索エンジンの仕組み
検索エンジンは、ユーザーの検索した内容に対して関連性の高い情報を提供するためのシステムです。
実は作成したWebサイトは表示されるまでに、「クロール」、「インデックス登録」、そして「検索結果への表示」という3つのステップを経ています。
クロールは、検索エンジンがインターネット上の情報を収集するためのプロセスです。
検索エンジンは日頃からウェブサイトを訪問し、ページ内のコンテンツやリンクなどのデータを集めています。
クロールによって収集された情報は保管場所、すなわち「インデックス」に保存されます。
Webサイトが検索結果に表示されるには、まずWebサイトの情報がインデックスに保存されなければいけません。
このようにインデックスにWebサイト情報が格納されることをインデックス登録と言います。
ユーザーが検索をすると、検索エンジンはインデックスからキーワードを読み取り分析します。
そうして関連性の高いウェブページを抽出し、検索結果の一覧として表示しているわけです。
このとき、どのページが上位に表示されるかは、検索エンジンのアルゴリズムによって決まります。
このアルゴリズムは具体的に発表されているわけではありませんが、大まかには以下の点を考慮しているとされています。
- ユーザーの検索意図
- ウェブページの関連性や信頼性
- ウェブサイトの利便性
このような流れを通して、検索結果にWebサイトが表示されています。
SEOは主にGoogleの検索エンジンに対して行う
先程もお伝えしましたが、SEO対策は主に『Google』の検索エンジンをターゲットとして行われます。
Googleを対象としている理由ですが、それは世界で利用されている検索エンジンのおよそ90%がGoogleのものだからです。


上記のサイトにあるように検索エンジンの利用率は次のようになっています。
- Google 76.8%
- Yahoo! 14%
- bing 8%
- その他 1.2%
このうちYahoo!の検索エンジンは実はGoogleのものを流用しているため、検索エンジンの利用率のうち90%近くはGoogleのものにあたるわけです。
そのため、SEO対策をする場合にはGoogleの検索エンジンを対象とするのが基本とされています。
Googleの考えに沿ったサイトづくりを行う
Webサイトを作成する際には、Googleのウェブマスター向けガイドラインについて理解しておくことが重要です。
ガイドラインには、WebサイトがGoogleに認識され、インデックス登録されるためのポイントや、ペナルティを受けないための注意点が書かれています。
そのため、ガイドラインに沿ったWebサイトの作成は、Googleに評価されるための指針となり、Webサイトの検索順位にも大きく関わってきます。
ガイドラインの遵守はSEO対策にもなるため、その内容を正しく理解し、Webサイトに反映させることが大切です。


E-E-A-Tを考慮する
E-E-A-TはGoogleの検索品質評価ガイドラインで重要視されている要素で、 「Experience(経験)」、「Expertise(専門性)」、「Authoritativeness(権威性)」、「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字を取ったものです。
- 経験(Experience)
-
トピックに対して必要な量の実体験をしているかどうか
- 専門性(Expertise)
-
トピックに対して必要な知識やスキルを持っているかどうか
- 権威性(Authoritativeness)
-
トピックに対して有力な情報源としての認知度があるかどうか
- 信頼性(Trustworthiness)
-
情報の正確性や誠実性、安全性が担保されているかどうか
これらの要素を考慮することで、Webサイトの内容がユーザーにとって有益で信頼性の高い情報を提供しているとGoogleに評価されやすくなります。
特に医療関係など、専門性が重要となってくるものでは間違った情報が広まってしまわないように、このE-E-A-Tが重要視されています。
SEO対策の種類
SEO対策には、主に「内部対策」と「外部対策」があります。
5-1. 内部対策
内部対策とは、文字通りサイトの内部で行う対策のことです。
例えば、ウェブサイトのコードを正しく記述したり、ディスクリプションなどを設定してページの内容をわかりやすくするなど、検索エンジンがサイトを理解しやすくするための一連の施策を指します。
つまり内部対策を行うことで、検索エンジンにサイト情報が正しく伝わり、検索結果に表示されやすくなるというわけです。
サイトを構築する際には内部対策を行うよう注意しましょう。
5-2. 外部対策
外部対策とは、他のウェブサイトからのリンク(被リンク)を増やすことを目的とした施策のことで
基本的にGoogleなどの検索エンジンは、他のサイトからリンクされているページを優れたページであると評価します。
そのため、外部からの被リンクを増やすための施策を行ない、Webサイトの評価を高めるわけです。
例えば、協業先でのリンク掲載やSNSへの対策などがこれにあたります。
ブラックハットSEOとホワイトハットSEOについて
SEOの世界では、ブラックハットSEOとホワイトハットSEOという2つのアプローチがあります。
ブラックハットSEOとは
ブラックハットSEOは、検索エンジンがサイトを評価する基準を逆手にとってサイトのランキングを上げる方法のことです。
この方法は、Googleの目的である「ユーザーにとって有益なページを届けるというポリシー」を妨げてしまうため、用いてしまうとペナルティを受ける可能性があります。
そのため絶対に行わないようにしましょう。
そして、ブラックハットSEOの中でも特に注意が必要なのが「被リンクの購入」です。
被リンクとは、他のウェブサイトからに掲載されている、自身のサイトへのリンクのこと。
先程もお伝えしたように、SEOではこの被リンクの数が非常に重要視されています。
この仕組みを逆手に取り、一時期は検索順位を上げるために被リンクを購入するという手法が多く取られて問題になりました。
そのため、現在はペナルティの対象となっており、実施した場合一時的に検索順位は上がりますが、購入した被リンクであると判断された場合には検索順位が大きく下がってしまいます。
しかし、SEO対策業者の中にはこの手法を今でも取っている場合があるため注意が必要です。
もしもブラックハットSEOを用いている業者に依頼してしまうと、知らない間に海外のWebサイトなどから被リンクをつけられてしまいます。
その後おかしいと気づいたとしても、被リンク先の把握ができず、もとに戻すことは困難です。
そのため、業者を選定する際にはどのような方法を取っているかを確認したうえで依頼するようにしましょう。


ホワイトハットSEO
一方、ホワイトハットSEOは、検索エンジンのガイドラインに則った形でサイトの検索順位を改善する方法です。
こちらの方法では、時間はかかるものの、ペナルティを受ける恐れがなく、長期的な効果が期待できます。
この後説明するコンテンツ作成は、現代で主流のホワイトハットSEOです。
SEO対策を行う際には必ずホワイトハットSEOを行うようにしましょう。
コンテンツ作成は自分で行えるSEO対策のひとつ
コンテンツ作成は、SEO対策の基本的な一部であり、自分自身で行える重要なタスクです。
適切なキーワードを設定し、ユーザーの検索ニーズに合ったコンテンツを提供することで、検索エンジン検索エンジからの評価を高めることが可能です。
そうして有益なコンテンツを多く作成すると、それだけ検索結果の上位に表示される可能性も上がります。
このようにユーザーが必要とするコンテンツを作成して、検索順位を高める方法をコンテンツSEOと言います。
コンテンツ作成を行う際は下記の手順を参考にしてみてください。
コンテンツを作るにあたって、まずは対象とするユーザー像を設定し、コンテンツの方向性を決める必要があります。
ペルソナとは対象となるユーザー像のことで、名前や年齢、性別、居住地、仕事、趣味など細かい部分まで想定していきます。
そうして作成したペルソナがどのような情報を求めるかを考えて、コンテンツ作りをしていくわけです。
カスタマージャーニーマップとは、CVまでの流れを表した経路のことです。
CVとはコンバージョンのことで、ユーザーに最終的にとってほしい行動のことを指します。
例えば何かを販売するサイトの場合であれば、ユーザーはクチコミなどで商品を知り、その商品について調べて、購入をするといった流れが考えられます。
このようにカスタマージャーニーマップを作成することで、サイトの目的を明確にすることが可能です。
検索キーワードとは「ユーザーが検索するキーワード」のことです。
コンテンツを作るためには、ターゲットとするユーザーが検索キーワードを選定する必要があります。
例えば「大阪にあるプログラミングスクール」のホームページなら「プログラミングスクール 大阪」といったような形です。
このキーワードは単語数が短ければ、高い検索順位を獲得する難易度もあがるため、基本的には3個以上のキーワードを組み合わせたものをターゲットとしてコンテンツ作成を行います。
検索結果にはユーザーにとって有益なコンテンツが表示されるようになっています。
この場合の有益なコンテンツとは、ユーザーの悩みを解決できる情報が含まれたコンテンツのことです。
そのため、コンテンツを新たに作る際には選定するキーワードから想定される悩みをしっかりと解消できるように作る必要があります。
内部リンクとはサイト内の他ページに対するリンクのことです。
作成したページの内容に関連するコンテンツがあった場合には、話の流れでそのコンテンツに対するリンクを設定しておくことで、ユーザーは必要な情報を発見しやすくなります。
また、検索エンジンにとってはサイト内のページの関連性を理解しやすくなることもあり、評価を高めるためにも有効な方法です。
メタタグとはページの情報をWebブラウザや検索エンジンに伝えるためのHTMLタグのことです。
Webページではそのページのタイトルやディスクリプションなどをメタタグで設定しておかなければ、検索エンジンによるクロールやインデックス登録が上手くいきません。
ページはインデックス登録されていなければ、検索結果に表示されることはないため、メタタグの登録はSEOにおいて必須項目です。
タイトルにはユーザーが興味を引くようなキーワードを含めたものを設定し、ディスクリプションにはページの内容を簡潔に示したものを記述するようにしましょう。
まとめ
SEO対策はWebサイトへのアクセス数を増やすにあたって一般的な方法です。
例えどれだけ手を込んで作ったとしても、検索結果にWebサイトが表示されなければそこからの流入はありません。
そのため、Webサイトを作る際にはあらかじめ更新機能を備え付けておき、SEO対策を実施できるようにしておくことをおすすめします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
